「干し椎茸とゴボウの煮物」の美味しさって知っちゅう?
10月も後半となり本来なら本格的に秋らしくなってくる時期ですが、まだ昼間は夏のような暑さの日もあり、秋の本番は11月に持ち越しになりそうですね。
皆さん、こんにちは。
それでも朝夕はそれなりに秋らしくなってきていますし、これからは美味しい秋の味覚が出揃ってきますから、また体重が増えてしまいそうなのがちょっと心配な、司牡丹総務部社員のリカコです。
さて、そんな土佐の秋の旬の味覚の中から、今回は何を選んでいただけるのでしょうか、社長?
「そうじゃのう。ほいたら今回は、干し椎茸を取り上げさいていただきましょうかのう。
これまでに、生椎茸は取り上げたことはあったけんど、干し椎茸についちゃあまだ取り上げたことがなかったようやきのう。」
干し椎茸ですね。了解いたしました。
ではまず、干し椎茸の栄養素などについて、早速調べてみました。
干し椎茸の栄養は、生椎茸より優れていると一般的に言われていますが、これは100gあたりの栄養成分を比較した場合が多いようです。
生椎茸の約90%は水分ですから、乾燥させて水分が抜けた干し椎茸は、栄養が凝縮されて100gあたりの栄養が増えるのは、当たり前ですよね。
しかし、そういう見方でなくても、干し椎茸にすることで劇的に増える栄養もあるのだそうです。
それは、ビタミンD、葉酸、ピオチン、レンチオニン、グアニル酸の5つなのだとか。
まずビタミンDですが、こちらは太陽の力で、生椎茸の約3倍に増えるのだそうです。
ビタミンDは、腸管での体内へのカルシウムの吸収を促進したり、骨の成長を促進したりして、丈夫な骨を作る手助けをしてくれる栄養素なのだとか。
続いて葉酸は、葉物野菜に多く含まれるビタミン群ですが、干し椎茸にも含まれているのだそうです。
葉酸は、赤血球の元となる赤芽球を作るために必須のビタミンなのだとか。
つまり葉酸を取ることで、貧血を予防することができるのだそうです。
お次は、生椎茸にはない成分、ピオチン。
こちらの効果は、皮膚や髪の毛を健康な状態に保ち、皮膚炎を改善させると言われていのだとか。
続いては、干し椎茸独特の香り成分である、レンチオニン。
この香り成分は、良い香りで私たちを楽しませてくれるのみならず、血液をサラサラにして、血管の中が詰まってしまう血栓症などのリスクを減らしてくれるのだそうです。
さらに干し椎茸には、血液サラサラ効果をもたらしてくれる成分がもうひとつあり、それが三大うま味成分のひとつ、グアニル酸なのだとか。
このグアニル酸は、食品の中ではほとんど干し椎茸にしか含まれない成分なのだそうです。
しかもグルタミン酸やイノシン酸等の他のうま味成分と合わせることで、相乗効果が生まれ、より深いうま味を堪能することができるのだとか。
さらに加えて、血小板が固まってしまうことを防ぐ効果があり、心筋梗塞や脳梗塞などの予防が期待できるのだそうです。
さて、ではそんな栄養満点の干し椎茸を使った、簡単で美味しい料理として、今回社長が選んだのは、「干し椎茸とゴボウの煮物」です!
では早速、「干し椎茸とゴボウの煮物」を作ってみましょう。
なお、やや時間はかかりますが、作り方は簡単です。
まず干し椎茸をボウルに入れ、冷水に浸して戻します。
冷蔵庫で8時間ほどかけて、じっくり戻すのが理想なのだそうです。
そして、この戻し汁には栄養成分がたっぷり溶け込んでいますので、捨てずに後で料理に使います。
次に、ゴボウを洗って泥などを落とし、5cm幅くらいに切って、さらに縦半分に切ります。
これを2分ほど水にさらしておいてから、水気を切ります。
続いては、鍋に戻し汁、ゴボウ、干し椎茸を入れ、中火で煮立たせます。
アクが出たら取り除き、煮立ったら日本酒、味醂、出汁醤油(鰹節を使ったもの)を加えます。
分量の目安は、日本酒1、味醂2、出汁醤油1といったあたりでしょうか。
お次はフタをして、弱火で15分ほど煮ます。
そして、フタをしたまま冷まし、しばし置いたら完成です。
なお、時間がかかる部分は短くしても大丈夫ではありますが、より美味しくしていただきたいなら、しっかりと時間をかけることをお薦めします。
そして、この「干し椎茸とゴボウの煮物」の美味しさを、さらに倍増させていただきたいなら……
今が旬の日本酒を合わせていただくこと……ですよね!
今回は社長の指示で、「司牡丹・裏・ひやおろし」(純米酒)を選ばせていただきました。
ちなみに、「司牡丹・裏シリーズ」の発売の経緯は、以下のとおりです。
かつて司牡丹の夏生酒に注文が殺到し、発売前の3月下旬頃に完売してしまったことがあり、お取引先の「日本名門酒会」本部から、「まだ火入れしていない純米生酒があったら、火入れせずに生のまま取っておいて!」と、直接当社杜氏に連絡があり、そこから急遽商品化されることになったものが、夏限定の「司牡丹・裏・純米生酒」だったのでした。
「裏ルート」を通って商品化が決定したことから、ロゴを鏡に映したように反転させたデザインにて新発売され、大好評を博してヒット商品となるのです。
あまりに人気となったため、その後シリーズ化されることになり、 秋の「裏ひやおろし」、冬の「裏しぼりたて」も、新発売されたという流れです。
そして、この「司牡丹・裏・ひやおろし」(純米酒)は、ほのかに柑橘類を想わせるような、爽やかな香りを感じさせ、ジューシーで凝縮感のあるうま味が、口中いっぱいに柔らかに、絶妙なバランスで膨らみ、後口は心地よくサラリとキレていきます。
秋が旬の食材を使った、うま味たっぷりの料理などに、抜群の相性を示す純米酒であるといえるでしょう。
では早速、「干し椎茸とゴボウの煮物」と、「司牡丹・裏・ひやおろし」(純米酒)を合わせて、楽しんでみましょう。
まずは、「干し椎茸とゴボウの煮物」を一口、パクリ……
うわっ!メチャクチャおいしいっ!!
時間がかかっただけで、意外に簡単にできたのに、このうま味があふれまくる美味しさは、いったい何ですの?!
ワタクシには、メチャクチャ美味しいとしか、もはや表現する言葉が見つかりません!
社長、よろしくお願いいたします!
「パクリ……ふむふむ…
なるほど!確かにコレはうまいっっ!!
まさにうま味タップリ!
まず何というたち、その独特のうま味タップリの香りがソソリまくるがやき!
ほんで、干し椎茸のグアニル酸のうま味と出汁醤油(鰹節)のイノシン酸のうま味が、 相乗効果で口中いっぱいに膨らみまくり、そこにさらに、ゴボウの独特の風味と食感が加わり、味醂の甘味、醤油の塩辛味も加わって、それらあが絶妙に融合し、こりゃあホンマに料亭で出される煮物並みの美味しさながよ!
そこに、涼冷え(15℃程度)の『司牡丹・裏・ひやおろし』をキュッと……
まず、この酒の柑橘類を想わせるような爽やかな香りと、この料理の独特のうま味たっぷりの香りが融合し、えもいわれん絶妙な香りを醸し出いて、幸福感があふれ出してくるがやき!
ほんで、この酒のジューシーで凝縮感のあるうま味が、グアニル酸とイノシン酸のうま味の相乗効果にさらに加わり、素晴らしいうま味の三重奏が口中いっぱいに奏でられるかのように広がったかと思やあ、後口は潔いばあサラリとキレていくがよ。
ほいたら、またこの料理が食べとうなる。
食べりゃあ、またこの酒が飲みとうなる。
交互にやりゃあ、もはや無限ループのように、止まらんなってしまうがやき!
こりゃあ間違いのう、秋が旬の料理と日本酒の、最強タッグのひとつであると言えるがぜよ!」
社長、見事な表現、ありがとうございました。
今回の社長の言葉は、少し大げさに聞こえたかもしれませんが、決して大げさではなく、本当にそれくらい美味しかったです!
ワタクシも、今回のお料理とお酒の組み合わせは、間違いなく秋の最強タッグだと思います。
また我が家の定番のおつまみとお酒が一品増えて、嬉しいかぎりです!
ああ、麗しき土佐の錦秋。旬どきのうまいもんに……乾杯!
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