仁淀川町産の生「白キクラゲ」のプリプリの美味しさって知っちゅう?
今年は10月に入っても昼間の気温が高いままでしたが、二十四節気の「霜降」も過ぎて、昼間の気温も低くなり、朝晩の冷えこみも増し、やっと豊穣の秋を迎えたという感じですね。
皆さんこんにちは。暑いのも苦手ですが、実は寒いのも苦手で、今頃の過ごしやすい秋の気候が一番好きな、司牡丹総務部社員のリカコです。
さて、そんな豊穣の秋、今回はどんな土佐の高知の旬の食材とお料理を、紹介していただけるのでしょうか、社長?
「今回は、奇跡の清流として有名な仁淀川の上流域にある、仁淀川町の株式会社ツボイさん(https://www.niyodogawa-kikurage.kochi.jp/ )が、『仁淀川キクラゲ』っちゅうブランドを立ち上げ、あんまり知られてない珍しい生の『白キクラゲ』(品種:白アラゲキクラゲ)を栽培しゆうっちゅうことが判明したきに、急遽こちらを取り上げさいていただくことにしたがやき。
ちなみにキクラゲといやあ、キノコやきに秋が旬や思われがちやけんど、実は夏から初秋の比較的温かい時期が旬ながよ。
また、日本で流通しゆうキクラゲは、そのほとんどが中国産で、国産は1割もないと言われよって、さらに、ほとんどが乾燥キクラゲで、生キクラゲは5~10月頃の旬の時期だっけ、高級中華料理店やツウの方の間ぐらいにしか出回らん、超貴重品らしいがやき!
今回は、10月末っちゅう旬の最後にギリギリ間に合うようながよ。
また、さらに今回取り上げる『白キクラゲ』(白アラゲキクラゲ)は、通常の黒キクラゲに比べりゃあ収穫量が3分の1と少のうて、栽培過程も手間ひまがかかることから、国内で栽培しゆう農家は一層少のうなるらしいがやき。
そんな超貴重な、生の『白キクラゲ』が、今回の旬の食材ながぜよ!」
すごい、すごい!めっちゃ楽しみです!
以前、生の黒いキクラゲを取り上げたことはありましたが、白いキクラゲもあるんですね。初めて知りました。
では早速、白キクラゲ(白アラゲキクラゲ)について、さらに「仁淀川キクラゲ」について、いろいろ調べさせていただきました。
まず、アラゲキクラゲについて調べてみますと、キクラゲ科キクラゲ属のキノコで、古くから日本に自生しているのだそうです。
キクラゲを漢字では「木耳」と書くのは、キクラゲの形が耳に似ていることからこの漢字が使われたようで、またコリコリした食感がクラゲに似ていることから、キクラゲと名付けられたのだそうです。
また中国では、昔から不老長寿の妙薬として珍重されてきたのだとか。
それもそのはず、キクラゲは、とにかくビックリするほど栄養成分が多い、優良健康食品なのだそうです!
まず何といっても、生キクラゲの最大の特徴は、私たち女性にとって嬉しい、植物性コラーゲンが豊富(にかわ質)という点でしょう。
これまで、コラーゲンは動物性の成分とされてきましたが、最近では、野菜のゼラチン質の部分を「植物性コラーゲン」と分類するようになったのだそうです。
生の白キクラゲに特に多く含まれる植物性コラーゲン(ゼラチン質)は、お肌の中の真皮にある弾力繊維を活性化させ、美肌効果や老化防止など女性に嬉しい効果を発揮してくれるのだそうです。
さらにキクラゲは、野菜・キノコ類の中でトップクラスにビタミンDも豊富なのだとか。
ビタミンDは免疫力を高め、カルシウムの吸収を手助けする働きを持っています。
近年は紫外線対策の影響で、ビタミンD不足の方が9割とも言われています。
これが不足すると、骨が弱くなり、歯茎が弱り虫歯になりやすくなります。
さらに、免疫力が低下して病気になりやすくなる傾向があります。
特に妊活中の方や、妊婦さんは、おなかの赤ちゃんに大きな影響がでると言われている栄養素なので、積極的に摂りたい成分なのです。
お子様の骨の形成や、老化による骨粗相症の予防、認知症の予防などの効果も期待されています。
また、癌予防や糖尿病予防、うつ病の予防にも効果があるとされ、研究が進められているのだそうです。
さらにさらにキクラゲは、食物繊維がゴボウの3倍も豊富なのだそう。
不溶性の食物繊維が豊富であるため、糖質の吸収をゆるやかにし、血糖値の上昇を抑える働きを持っているので、糖尿病の予防やダイエット効果にもつながるのだそうです。
しかも、食べると水分を吸収して膨らむ性質があるので、腸内を活性化させ、整腸効果や便秘の改善を促すのだといいます。
その上、キクラゲはミネラルが豊富で、アミノ酸類や葉酸等が豊富なのだそうです。
細胞を活性化させるアミノ酸各種、皮膚など細胞の再生に欠かせないビタミンB2、余分な塩分を排出し血圧を抑えるカリウム、皮膚や粘膜の健康維持を助ける亜鉛、体の発育やお腹の子供にとって重要な葉酸、免疫力や抵抗力を高める効果が期待されているβグルカンなどがバランス良く含まれた食材であり、まさに「食べる漢方」と言われている所以なのです。
しかも生キクラゲは、80%以上が水分であり、味わい、品質、食感を決めるのは、栽培で使用する「水」の質だと言われているのだとか。
仁淀川キクラゲは栽培から洗浄作業まで、日本一の清流仁淀川源流の湧き水だけを使用しているのです。
また、輸入品の多くには防腐剤や殺虫剤などを散布している事があり、全国の学校給食は輸入品キクラゲの取り扱いをやめている所が多い事をご存じでしょうか。
一方、仁淀川キクラゲは、子供から大人まで、安心して食べる事のできる無農薬栽培にこだわっているのだそうです。
だからこそ現在、高知県内90%以上の小学校、中学校の食育施設で仁淀川キクラゲが使用されているのだそうです。
さらに、仁淀川キクラゲは、キクラゲにとって最高の環境で栽培されているのだそうです。
朝晩立ち込める天然の霧は、キクラゲに潤いを与えます。
特に夏場は、ハウス横を解放してわざと天然の霧を入れたりするのだとか。
自然が香る天然の霧を吸い込むと、キクラゲの成長が促され活き活きし、しっとりと表面が潤うのだそうです。
四国山脈標高750Mの栽培棟は、昼間は暑く、夜は寒くなります。
この昼夜の寒暖差がキクラゲの成長にメリハリをつける事で、肉厚でプリプリとした食感のキクラゲを育てることができるのだといいます。
また、雷が多いことも、菌茸栽培において絶好の場所になるのだそう。
栽培棟のある高知県吾川郡仁淀川町坪井地区は、特に夏場は雷が多く天候が変わりやすいのが特徴なのだそうです。
そして、雷は菌茸類の生育において非常に良いとされているのだとか。
雷が鳴った翌日は普段の倍に成長しているキクラゲが多いのだそうです。
さてでは早速、そんな栄養満点の生の白キクラゲを使って、お料理を作ってみましょう。
社長の指示は、そのブリプリの食感を最大限に生かした料理……「白キクラゲとキャベツと塩昆布の胡麻油和え」とのことです!
まずキャベツを少し大きめにカットし、少量の塩を振り、よく混ぜて少ししんなりさせておきます。
次に、生の白キクラゲを沸騰したお湯に1分ほど湯通しし、細切りにします。
そして、そのキャベツと白キクラゲと塩昆布を和えて、そこに胡麻と胡麻油を加えてよく混ぜたら、もう「白キクラゲとキャベツと塩昆布の胡麻油和え」の完成です!
これは、驚くほど簡単ですね。
パクリ……ポリパリ、プリプリ……うん、おいしい!
では社長、コメントをお願いいたします。
「キャベツのパリっとした食感と生白キクラゲならではの植物性コラーゲン(ゼラチン質)の、まるで烏賊のようなヌメリを持ったプリプリの食感が、まずはこの料理最大のポイントながやき。
食材の食感が味の美味しさに影響を与えるっちゅうことが、こればあ実感できる料理は、他にゃあないがやないろうか。
さらにそこに、塩昆布のうま味と塩味、キャベツの爽やかでナチュラルな甘味と、生白キクラゲのほのかな『木の子の子』の風味が控え目に、けんどシッカリと加わり、胡麻油と胡麻の香ばしさも加わって、見事なバランスで酒の肴として完成度高うに仕上がっちゅうがよ。
ちなみに『木の子の子』っちゅうんは、ワシの造語ながやき。
シイタケやマツタケやシメジ等を代表とするキノコは、『木の子』っちゅう感じで、つまり森林浴をしゆうかのように木の風味が強うて、一方生の白キクラゲは、その風味が遠くの方からほのかに、ゆっくりと漂ってくるような感じやきに、これを『木の子の子』っちゅう言葉で表現さいてもろうたがよ。
実は乾燥キクラゲはほとんど無味無臭で、キノコらしさがほとんど感じられんけんど、生キクラゲを食べて初めて、本来のキクラゲらしい上品な『木の子の子』の風味を味わうことができるがやと、気づかいていただいたがやき。
さて、この『白キクラゲとキャベツと塩昆布の胡麻油和え』の美味しさを、さらに倍増さいていただくにゃあ……
この時期旬の日本酒を合わせていただくこと!……ながよ!
これまで、通常のキノコ料理にゃあ、おんなじ『木の風味』を持つ『樽酒』が相性抜群っちゅうことで、このお酒を合わせてきたけんど、生の白キクラゲは、『木の風味』少ないきに、今回は秋限定の熟成してうま味が乗った、『ひやおろし』を合わせてみたいと思うがやき。
それも、ちょっと珍しい『裏司牡丹・ひやおろし』(純米酒)を選ばいていただいたがよ。
ちなみになんで『裏』ながかっちゅうたら、かつて司牡丹の夏の生酒に予約が殺到し、4月上旬頃に予約注文で完売してしもうたことがあり、そんときに『日本名門酒会』本部から、直接ウチの杜氏に連絡が入り、『まだ火入れしてない生酒があったら、そのままキープしちょいて!』っちゅうて、ある意味裏ルートで商品化されたことや、しかも急いでラベルを作らにゃあいかんかったきに、このような鏡にうつしたような裏返しのデザインとなったがやき。
その後、この『裏司牡丹・生酒』は、夏の定番として大好評となったため、秋の『裏司牡丹・ひやおろし』と、冬の『裏司牡丹・しぼりたて』も新発売されたっちゅう流れながよ。
ほいたら早速、このお酒とこの料理を合わせていただいてみたいがやき。
まずは料理をいただいて……パリポリ、プリプリ……
続いては、15℃程度の『涼冷え』に冷やいたこのお酒をキュッと……。
うん。予想以上にバッチリで、こりゃあイケるぜよ!
このお酒の凝縮感のあるうま味とほのかな酸味が、白キクラゲの ほのかな『木の子の子』の風味と結び付いて、そのボリュームを若干上げてくれるきに、その余韻が感じられるがよ。
さらに、後半にゃあ一転し、その余韻をこのお酒が爽やかに流いてくれ、この料理の香ばしい胡麻の風味と塩昆布の味わいをも、心地ようサラリと切ってくれるがやき!
ほいたら、口が舌が、まさに喉から手が出るかのように、この料理を要求してくるがよ。
ほんで、この料理をいただきゃあ、今度は口が舌が、またまた喉から手が出るかのように、このお酒を要求してくるがやき。
こうして箸も杯も止まらんなり、交互にやりゃあ酒と肴の無限ループにハマり込んでしまうがぜよ!」
今回は、ワタクシ生まれて初めて、生の白キクラゲなるものをいただきましたが、本当に社長のおっしゃるとおり、烏賊にそっくりのヌメリのあるプリプリ食感で、ちょっとビックリでした。
また、キクラゲの優れた栄養価も知ることができ、社長のおっしゃる「木の子の子」の意味も、ほのかに感じることができましたので、これまであまり意識すらしてこなかったキクラゲに対して、まったく認識が変わりました!
さらに今回のお料理は、お酒のアテにもバッチリで、しかも簡単にできますので、また来年自宅でも是非作ってみたいと思います。
◾️「裏司牡丹・ひやおろし」(純米酒)は、コチラをクリック!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
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