猛暑を乗り切る!「タコと青ネギの辛子ぬた」って知っちゅう?
先月は「今年は全国的に例年より暑い夏になるのでは」とお伝えしましたが、まさにそのとおりの、猛暑日が続いています。
皆さん、こんにちは。
いま、朝ドラ「らんまん」効果で、司牡丹に酒蔵見学が殺到していますが、日中に見学案内で少し外を歩いただけで、干物になってしまいそうになり、災害級の暑さにヘトヘトになっている、司牡丹総務部社員のリカコです。
……ということで、そんな暑さの中でも食欲をそそり、かつ暑さを乗り切るパワーも与えてくれ、しかも美味しい、そんな土佐の旬の絶品酒肴を、是非社長、ご紹介してください!
「そうじゃのう。リカコさんの言うような食材としちゃあ『タコ』で、酒肴としちゃあ『タコの酢の物』になるがやき。
けんどこりゃあ、過去に取り上げちゅうきに、今回は『タコの酢の物』同様に夏バテ防止効果の高い、『タコと青ネギの辛子ぬた』にさいていただきましょうかのう。
ほいたらリカコさん、材料を準備して、タコについて調べとうせや。」
はい。ありがとうございます。「タコと青ネギの辛子ぬた」ですね。了解いたしました。
まずタコについては、以下のとおりです。
タコは、海洋性の軟体動物で、タコ目に分類される生物の総称だそうです。
そして、日本で食材としてタコという場合には、
主にマダコのことを指すのだとか。
ブランドタコとして有名な明石のタコも、マダコなのだそうです。
ちなみに、全世界のタコ漁獲量の約3分の2を、日本が消費していると言われるほど、日本人はタコ好きなのだとか。
もっとも海外は、イギリスなどの西ヨーロッパでは「悪魔の魚」と呼ばれ、タコを食べない国や地域も少なくないのだそうです。
日本では、特に関西地方で、夏至から11日経った半夏生(はんげしょう・7月2日頃)にタコを食べる習慣があり、7月2日は日本記念日協会によって、「タコの日」に認定されているのだとか。
半夏生にタコを食べる風習の始まりは、「タコの吸盤のように農作物がしっかりと根付きますように」という願掛けとされていますが、6月~7月に獲れる身の柔らかな「麦わらダコ」(この時期のマダコのこと)が美味しかったこともあると考えられているようです。
つまりタコの旬は、夏ということになるわけです。
また、日本では弥生時代から食べられていたと言われるタコですが、武士の時代にはタコという音が「多幸」に通じることや、足の数が末広がりの「八」本であることなどから、大変縁起の良い食べ物として重宝されていたのだそうです。
次に、そんなタコの栄養についてですが、まず、高タンパク・低脂質・低糖質の食材で、カロリーも100gあたり76kcalと、魚介類の中では低い部類であり、そのためダイエット食としても注目されているのだとか。
さらに貝類に匹敵するほど、魚介類の中ではトップクラスにタウリンを多く含むため、疲労回復や肝機能サポート、さらに生活習慣病予防にも効果があると言われているのだそうです。
つまり、夏バテ予防効果があり、二日酔い予防や回復にも効果があるということになりますから、暑い夏の時期に酒の肴としてタコをいただくというのは、理に叶っているという訳です。
さらにビタミンB群やミネラル類も広く含んでおり、特にビタミンB2には脂質をエネルギーに変える効果があり、ダイエットには必須の栄養素なのだとか。
またビタミンB2は、肌荒れや疲れ目などの改善にも効果的なのだそうです。
このようにタコはヘルシーな食材ではありますが、ただしプリン体も多いので、尿酸値が気になる方は、食べ過ぎに注意が必要なのだとか。
続いては、「タコと青ネギの辛子ぬた」の材料です。
用意する材料は、茹でダコ、青ネギ、塩蔵生ワカメ、酢、白味噌、砂糖、だし汁、ねり辛子、醤油、生姜、以上です。
では、「タコと青ネギの辛子ぬた」を、早速作ってみましょう。
まず、青ネギを茹でて、包丁の背でぬめりを押し出し、適当な長さに切り、酢と醤油を少々振りかけ、冷やしておきます。
次に塩蔵生ワカメは熱湯を通し、適当な大きさに切り、冷やしておきます。
続いて、白味噌(大さじ3)、砂糖(大さじ1)、だし汁(大さじ4)を火にかけて練り、火を止めてから、酢(大さじ3)と練り辛子(大さじ2分の1)を練り混ぜ、出来上がった辛子ぬたも冷やしておきます。
お次は、茹でダコを食べやすい大きさに切り、青ネギとワカメを混ぜて、器に盛ります。
最後に、上から冷やしておいた辛子ぬたをかけて、仕上げに千切り生姜を少々飾れば、「タコと青ネギの辛子ぬた」の完成です。
ちょっと茹でたり、冷やしたりが面倒かもしれませんが、基本的には簡単なレシピですので、是非挑戦してみてくださいね。
そして、この「タコと青ネギの辛子ぬた」の美味しさをさらに倍増させていただくには……この時期旬の日本酒を合わせていただくこと……ですよね!
今回は社長の指示で、「司牡丹・夏の純米吟醸酒」を選ばせていただきました。
このお酒は、高知酵母を使った香り高い純米吟醸酒を搾る際に、まずモロミをマイナスまで冷やしてから搾り、さらに搾ったら即座に再びマイナスまで冷やし、それを直ぐに瓶に詰めて一度だけ火入れ(加熱殺菌)し、急冷しています。
これにより、生酒ではない一回火入れでありながら、極々微量の炭酸ガスが残っているため、飲み口がとても爽やかに感じられ、夏場にピッタリの味わいとなるのだそうです。
さらにラベルも、夏らしい花火ラベルで、しかも全ての花火柄の玉名が実は「牡丹」になっているのです。
花火は、開いた際の模様により玉名という名前が付けられますが、尾を引かない玉が開くのが「牡丹」、尾を引く花が開くのが「菊」、垂れるのが「柳」という具合だそうです。
たとえば、中心部が銀色で周りが紅色の、尾を引かない玉のような花が開く花火の玉名は、「銀芯紅牡丹」となるわけですね。
……そんな夜空に花開く大輪の牡丹花をイメージしながら楽しんでいただけましたら、一層夏らしい美味しさを体感していただけるのではないでしょうか。
さて、では早速、「タコと青ネギの辛子ぬた」と
「司牡丹・夏の純米吟醸酒」を、合わせて楽しんでみましょう!
まずは「タコ~」を一口、パクリ……
あ、結構ねり辛子が効いていて、ツーンときます!
ねり辛子とお酢と生姜のパンチが、減退していた食欲を目覚めさせてくれそうですね!
ここから後は、社長!よろしくお願いいたします。
「ほいたら、いただきましょうか。パクリ……
うん。リカコさんの言うたとおり、まずは辛子と酢のパンチがしっかり効いちょって、さらに生姜もえいアクセントになっちょって、こりゃあまっこと食欲をそそる美味しさながやき。
辛子の辛味と酢の酸味の中に、だし汁のうま味、砂糖の甘味、味噌の風味が絶妙に加わり、タコの凝縮されたようなうま味とワカメの磯の風味が、見事に引き立てらちょって、こりゃあ美味いこと美味いこと!
さらに食感も絶妙で、タコのコリコリ感とワカメのヌルヌル感っちゅう異なる食感が、一層食欲を刺激してくれるがよ。
そこに『司牡丹・夏純吟』をキュッとやりゃあ、まずはこの酒の華やかな含み香が、この料理の格をワンランク引き上げるかのように、引き立ててくれるがやき。
ほんで、ぬたの辛味、酸味、うま味、甘味らあと、タコのうま味とワカメの風味を、見事に融合さいて、さらに口中いっぱいに膨らまいて、後口は心地えいばあ爽やかにキレていくがよ。
ほいたら、またこの料理が食べとうなる。食べりゃあまたこの酒が飲みとうなる。
……料理、酒、料理、酒、料理、酒……交互にやりゃあ、箸も杯も止まらんなって、夏バテも食欲減退も、どっかへ吹っ飛んでしまうばあ、パワーを与えてくれる美味しさながぜよ!」
社長、ありがとうございました。
最初に一口いただいた時には、ねり辛子がツーンときて、ちょっと効きすぎかと思いましたが、その辛子と酢と生姜が、食欲を目覚めさせるし、さらにお酒を欲しくさせる効果があるということですね。
確かに、辛味や酸味などがちょっと効いている方が、日本酒にはバッチリになるということが、あらためて実感できました。
タコも、噛み締めるほどにうま味が沁み出してきて、本当に美味しかったです。
これで、猛暑の見学案内も、何とか乗り切れそう!
ああ麗しき、土佐の盛夏!旬どきのうまいもんに……乾杯!
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