簡単ウマイ!「ニラとサバ缶の醤油ゴマ油和え」って知っちゅう?
さて、我が町佐川町では、昨年はコロナ禍で中止だった「佐川酒蔵ロードひなまつり」が開催されており、いつもより町内が華やかで、ひなまつり気分が満開ですが、まだまだ朝夕は寒い日が続いています。
こんな冬から春への季節の変わり目は、風邪をひいたり、体調をくずしたりしやすいものですよね。
そこで今回は、栄養満点で、かつ簡単につくれてしかも美味しいオツマミを、社長にお願いさせていただきました。
社長!今回ご紹介する土佐の旬の食材とお料理は、何でしょうか?ワクワク……
「そういうリクエストやきに今回の旬の食材は、ニラを選ばいてもうたがやき。
料理は、『ニラとサバ缶の醤油ゴマ油和え』でどうぜよ?」
ニラとサバ缶!簡単に作れそうで、いかにも美味しそうですね!
まずニラは、高知県が日本一の生産量を誇る野菜です。
そしてニラというと、1年中いつでも出回っていて、旬などないような気がするかもしれませんが、実は特に美味しい時期は、2月下旬から4月頃にかけての春なのだそうです。
この時期は、収穫量も最も多い時期で、かつニラの葉肉も厚くて柔らかい時期ですから、この頃が一番美味しい旬の時期といえるのですね。
そしてニラは、ユリ科ネギ属の多年草で、日本では「古事記」や「万葉集」にも出てくるほど古くから存在している野菜なのだそう。
ちなみに東アジアでは古代から栽培されているようですが、ヨーロッパなどでは現在もほぼ栽培されていないのだそうです。
また、丈夫で作りやすく、さらに刈り取った後の株から再び新葉が伸びて、1年の間に数回の収穫が可能なのだそうで、古くから重宝がられていたのだとか。
そしてニラといえば何といっても、においの強烈なスタミナ野菜の代表!
このにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質で、これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるのだそう。
またアリシンは、免疫力を高め、ガンの予防にも効果があると言われており、さらに血行促進により、冷え性や動脈硬化の予防にも効果があるとされているのだとか。
さらにニラには、たくさんのβカロテンが含まれていますが、これにも抗発ガン作用などがあり、他にも体内でビタミンAに変換されて、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などにも役立っているのだそうです。
その上、ビタミンCも豊富ですから、βカロテンと共に活性酸素を減らし老化防止にもつながるのだとか。
さらにさらに、ビタミンEも豊富で、これには強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも役立つのだそう。
この他にもまだまだ、食物繊維も豊富、ミネラルやカリウム、カルシウムまで豊富だというのですから、ニラはとにかく一般的に知られているよりはるかに栄養豊富なスタミナ野菜だといえるのではないでしょうか。
そして今回、そんなニラを使って作る、超簡単でおいしいお料理が、「ニラとサバ缶の醤油ゴマ油和え」なのですね。
材料は、ニラとサバの水煮缶詰と、塩と唐辛子と醤油とゴマ油です。
作り方は、まずニラを半分の長さに切り、たっぷりの熱湯に塩を入れ、根元の方からサッとゆでてから冷まします。
ニラが冷めたら、4~5cmの長さに切って水気を絞り、醤油とゴマ油で和えます。
これを器に盛り付け、サバ缶のサバをほぐして乗せ、刻んだ唐辛子を振りかけたら、もう完成です!
そしてさらに、この料理の美味しさを倍増させるには……そうです!
そして社長が選んだ、今回合わせる今が旬の日本酒は……「司牡丹・生鮮酒〈春〉土州霞酒(どしゅうかすみざけ)」(薄にごり純米酒)!
しぼりたての純米酒に、春霞のように純米大吟醸のオリを薄くからめ、アルコール分低めの14度台に仕上げた、春限定の逸品です。
フルーティな上立ち香と華やかでフレッシュな含み香を持ち、ソフトでやらわかな薄にごりの味わいと、後口の爽やかなキレの良さは、これぞ辛口の薄にごりならではのおいしさです。
では早速、「霞酒」と「ニラとサバ缶の醤油ゴマ油和え」を合わせて、いただいてみましょう。
あれ?思ったより薄味?
……と、一瞬思いましたが、後からニラとサバとゴマ油と唐辛子の風味がしっかり漂ってきて、これは確かに酒の肴、それも日本酒の肴だということが、よく分かります。
これ以上は、ワタクシにはよく分からないので、社長!宜しくお願い申し上げます。
まずは、ニラの風味とサバのうま味が絶妙にマッチし、ゴマ油と唐辛子が見事なアクセントとなって加わり、それらあが融合しもって口中いっぱいに美味しさを膨らまいていくがやき。
これは旨いっ!しかも、この美味しさが酒を、中でも日本酒を欲して、まさに喉から手が出てきそうになるがよ!
そこに、涼冷え(15℃程度)に冷やした「霞酒」を一口、キュッと……このお酒のフルーティな上立ち香と華やかでフレッシュな含み香が、まずこのお料理の美味しさの融合をやさしゅう包み込み、さらにこのお酒のソフトでやらわかな薄にごりのうま味が加わり、美味しさのランクをワンランク引き上げてくれるがやき。
ほんで、後口は心地えいばあ爽やかに流れてキレていく……!
ほいたら、さらに喉から手が出て、このお料理を求めてくるがよ。
お料理をいただきゃあ、またも喉から手が出て、このお酒を求めてくるがやき……。
お料理、お酒、お料理、お酒、お料理、お酒……。
交互にやりゃあ止まらんなり、無限ループにはまりそうな美味しさながよ!」
社長、ありがとうございます。
このお料理は、本当に簡単に作れて、美味しくて、健康にも良くて、さらに日本酒との相性もバッチリですから、これはもう最高の晩酌の肴といえるでしょう!
ああ麗しき、土佐の早春!旬どきのうまいもんに…乾杯!
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