梨の王者「新高梨」の生ハム巻きって知っちゅう?
いよいよ10月に入り、本格的な食欲の秋に突入しましたね。皆さんこんにちは。世間ではナントカダイエットとかが流行ってますが、そんなの関係なく今年もタラフク秋のおいしい旬のものをいただこうと考えている、司牡丹総務部社員のリカコです。
さて今回の旬の食材は、例によってウチの社長から、「新高梨を買うてきちょいてや。」という 指令が・・・。はあ?新高梨???そりゃあモチロンこれからが一番おいしい、高知の秋を代表する旬の果物ですが、それってお酒と合わせて食べられるんですかあ?
まあ、社長のことですから、何か考えがあるんでしょう。とりあえず私は、新高梨について調べてみました。新高梨は、「にいたかなし」という名前の通り、新潟県の梨と高知県の梨をかけあわせてつくられたと言われています。ところが、調べてみると大変面白いことが判明したのです!もう少し詳しく名前の由来を言うと、新潟県の「天ノ川」という梨と、高知県の「今村秋」という梨の交配によって昭和初期に生まれた品種ということになっています。ところが、その生みの親である菊池秋雄先生の本には、「高知県には今村秋 系統の品種が多く、新潟県の天ノ川は高知県から移入されたものであるが、今は高知県にこれに類するものがなく、新潟県を原産地とした。」と書かれているらしいのです。つまり新高梨は、もと高知県の梨と高知県の梨を交配させて誕生したものだったんですね!本当は「高高梨」になっていたかも?
そんな名前の由来の通り、栽培地 域は主に高知県が中心です。外観はとても大きく、大きいものになると1個で500gを超え、1kgになるようなズシリと重いものまであるようです。こうなると、とても1人では半分も食べられませんね。味わいは、栽培地によって大きく変わると言われているようで、高知市朝倉針木(はりぎ)産のものが最高と言われています。司牡丹のある我が町佐川町も栽培が盛んで、おいしい新高梨の産地として知られているようです。
また梨の成分については、その90%が水分ですが、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、カリウム、アスパラギン酸、ソルビトールなどが含まれているようです。そのため、風邪をひいた時などの水分補給や解熱や咳止め(水分・ソルビトール)、血圧の安定(カリウム・ナトリウム)、疲労回復(アスパラギン酸)などの効能があるとのこと。また、二日酔いの 時などにも効果があるとのことですから、私達酒造会社の人間にとっては、とてもありがたい果物といえるかもしれませんね。
さて、早速佐川町内のJAコスモス「はちきんの店」で、新高梨を買ってきました。相変わらず大きいですね。ワタクシも、今年初の新高梨ですので、楽しみです。・・・でもこれをどうやって日本酒に合わせるのかしら?・・・え・・・?これは生ハム・・・?ナルホド !生ハムメロンみたいに、新高梨を生ハムで巻くんですね。これは想像するだけでおいしそうですし、日本酒にも合いそうですね!
「おっ!リカコさん、サスガやいか。生ハムを見ただっけでワシが何をしょうとしゆうか分かるらあて。だいぶ慣れてきたみたいやのう。・・・今回はちくと奮発して、えい生ハムを買うてきたがやき。なんと原料は豚もも肉と食塩だっけ。「伍魚福」(http://www.gogyofuku.co.jp/)さんの「イタリア生まれの塩だけで作った生ハム」ながよ。イタリアじゃあ「プロシュート・アルティジャーノ」っちゅうて呼ばれゆう生ハムで、12ヶ月間も熟成さいて作られるがやき。ちなみに「アルティジャーノ」っちゅうんは、「職人の」っちゅう意味ながぜよ。」
社長!おいしそうな生ハム、ありがとうございました。早速料理してみました。・・・と、言っても、梨を切って生ハムを巻いただけですが・・・。さあ、ドキドキ。「新高梨の生ハム巻き」初体験です!ぱくり・・・。ん!ん、ん、ん~!・・・おいしいっ!これは想像していた以上においしいです。豊かな梨の風味と生ハムの風味が意外に調 和していて、さらに生ハムの塩分を梨のジューシーさが和らげてくれます。・・・これは確かにデザートと言うより、お酒が欲しくなる酒肴ですが、一体どんな日本酒を合わせりゃいいんでしょう?・・・え?「宇宙酒」?あっ、ナルホド。「宇宙酒」って、香りが果物っぽいですもんね。
「そうそう。リカコさんも日本酒と料理の相性がよう分かりだいたやいか。ほいたら次は、自分の想像した相性と実際がどればあ近いか、やってみいや。」
はい。お 誉めいただきありがとうございます。ぱくり。しゃきしゃき・・・ごくん。・・・くぴり・・・。あ、想像してた以上にいいですね。口の中で宇宙酒の香りと新高梨の香りが見事に融合するというか、お酒がないと未完成な感じがするというか・・・。あ~ん!おいしいのに、うまく表現できません~!社長、バトンタッチ!
「ほいほい、まかいちょき。・・・まずこの料理は、新高梨のこぢゃんと気品ある香りとシャキッとした歯応えと爽やかなジューシーさ、ここに生ハムのやわらかい食感と塩分と旨みが加わることで、独特のおいしさを醸し出しちゅうがやき。そこに「司牡丹・土佐宇 宙酒」のフルーティな香りとなめらかな旨みが加わりゃあ、まずは口の中はまるでフルーツ畑みたいに果物香があふれかえり、梨のジュース分と宇宙酒のなめらかな液体同士が見事に融合して溶け合うて、生ハムの塩分と旨みをスッキリと洗い流してくれるがぜよ。そのおいしさは、まるで蜃気 楼みたいにサーッと消えていくもんやき、ついついまた食べとうなる。食べたらまた飲みとうなる。こりゃこの組み合わせは、それぞれ単品じゃあ味わえん感覚が立ち現 れて
くる見事な組み合わせで、まっこと飲み食いがエンドレスになってしまいそうながぜよ!」
ありがとうございます。サスガ社長!そうそう、そんな感覚!と、 思わず膝をうってしまいました。この「新高梨の生ハム巻き」は、材料さえあれば超簡単に出来上がりますから、これからの時期、簡単なオツマミや前菜などにピッタリですよね。覚えておいて損はないです。
それと、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、先日10月1日のTBSテレビ「朝ズバ」で、8時29分頃に「土佐宇宙酒」がバッチリ全国報道されました。しかも、みのもんたさんが「司牡丹・土佐宇宙酒」を飲んで、「天にも昇る気持ち!」というコメントまでいただいてしまいました!みのさんにも、この「新高梨の生ハム巻き」を食べてから飲んでいただきたかったですね。
ああ、麗しき土佐の錦秋。旬どきのうまいもんに・・・乾杯!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
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