土佐独特の秋の山の幸、「チャーテ」って知っちゅう?
10月も後半となり、いよいよ秋も本格的になってきました。皆さんこんにちは。秋の味覚がドンドン出揃ってくるのが嬉しくて、ついつい口元がゆるんでしまう、司牡丹総務部社員のリカコです。
さて今回の旬の食材はと言うと、例によってウチの社長から、「チャーテを買うてきちょいてや。」という指令が・・・。皆さん、「チャーテ」って知ってます?モチロン私は知ってますし、これからの季節よくいただきますが、高知県人以外の方はまずご存知ないのではないでしょうか。「チャーテ」とは、一般的には「ハヤトウリ」「インドウリ」と呼ばれるものだそうです。英語名は「Chayote」だそうで、ここから「チャーテ」と呼ばれるようになったのだとか。熱帯アメリカ産ウリ科の蔓(つる)植物で、蔓に実がたくさんなることから、「せんなり(千成)」とも呼ばれているようです。
高知以外では、せいぜい鹿児島くらいでしか食べられていない、全国的には大変珍しい野菜なのですが、高知県内の山間部では、秋になると必ずといっていいほど食べられる、ポピュラーな野菜なのです。と、いっても、販売用に正式栽培している農家はほとんどなく、どちらかというと自家消費用というか、ほったらかしで勝手になっているというか、野生に近い育てられ方ですから、つまりはまず完全無農薬栽培。しかも、ウリ類には珍しく栄養が豊富で、ビタミンC、カリウム、カルシウム、リン、食物繊維、タンパク質 、鉄分などの栄養素が含まれているのだとか。1袋3~5個くらいで100円ほどとお値段も格安で、さらにニュートラルな味わいなので様々な料理に使える万能野菜ときてますから、これほどありがたい野菜はなかなかないのではないでしょうか。・・・ふっふふふ!どうです、社長?これ以上チャーテで語ること、ありますか?ワタクシだってちゃんと調べれば、このくらいのウンチクは語れるんですからっ!
「いやあリカコさん、お見それしましたぜよ!もうこのブログ、1人でできるかもしれんのう!・・・けんどあんまりテングになってもイカンき、ちくとウンチクを追加しちょこうか。
まずチャーテは、確かに日本じゃあ高知と鹿児島以外はほとんど食べられてないき手に入らんけんど、意外にも中国や東南アジアやメキシコらあの海外じゃあ、こぢゃんとポピュラーな野菜ながやと。また、栄養素について追加すりゃあ、一般的な白ウリと比べて葉酸とパントテン酸を多う含んじゅうがやと。葉酸は貧血・ボケ予防らあに効果があり、パントテン酸はビタミンCの働きを助けるきに、美肌効果や体の抵抗力を高める働きがあるっちゅうことながぜよ。」
ぐすん。やっぱりウンチク、追加されてしまいました・・・。では気をとりなおして、今回のお料理は、「チャーテの酢みそ和え」とのこと。佐川のJAコスモス「はちきんの店」に行ったら、チャーテ売り場にちょうど親切にレシピも置いてくれてましたので、それを元にご紹介いたしましょう。
まずチャーテは縦に半分に切り、皮をむいて中の種を取り、2mmくらいの厚さに切ります。そして熱湯で、少し硬さが残るくらいにサッとゆでるのですが、ここで歯ざわりを良くするために、少々お酢を入れると良いようです。
続いては酢みそづくり。いりごま(大さじ2)をすり鉢でよくすり、白みそ(75g)、酢(大さじ2)、砂糖(大さじ3)、柚子酢(大さじ2)を加えてすり合わせます。この時、お酢と柚子酢は少しずつ加えてのばしていくのがコツのよう です。そして、出来上がった和えコロモとチャーテを和えて、器に盛れば完成です。これは簡単 レシピですよね!
では、早速いただいてみましょう!ぱくり・・・。うん、シャキッとした歯ざわりが何ともいえません!味わいは何ていうんでしょう、キュウリとダイコンの中間というか、ほのかだけど爽やかな味わいって感じでしょうか?そこに柚子酢の爽やかな酸味や酢みその旨みなどが加わると、見事な酒の肴の逸品に早変わりという感じで、やっぱりお酒が欲しくなりますねえ!
ちなみに蛇足ですが、ワタクシが好きなチャーテ料理 は、「チャーテと豚肉の炒め物」。豚肉の旨みをチャーテがタップリと吸い込んで、独特の味わい深さになるんです。チャーテは炒めると、ほっこりしたようなお芋のような感じが少し出て、キュウリとお芋の中間のような感じになるんですよ。不思議な万能野菜ですよね!
「さすがリカコさん、表現力もこぢゃんとアップしてきたやいか。・・・ほいたら早速、お酒を合わいていただいてもうかのう。
今回のお酒は、 新商品「龍馬からの伝言・日本を今一度せんたくいたし申候」(超辛口・純米酒)ながよ。「日本を今一度~」っちゅう言葉は、龍馬さんの手紙の中にある有名な言葉ながやき。とても150年近う前の言葉たぁ思えん、まさに今の時代にこそ求められちゅうような言葉やと思わんかよ?ほんじゃきか知らん、再来年のNHK大河ドラマは龍馬さんを主人公にした「龍馬伝」やっちゅうがやき、こりゃあまっこと楽しみながぜよ!ちなみに中身のお酒も、龍馬さんを彷彿とさせるような、骨太な味わいの男酒で、かつ後 口のキレはこぢゃんと爽やかなながよ。こりゃあ抜群においしい、司牡丹の自信作ながやき。
ほいたら、まずは「チャー テの酢みそ和え」を一口。・・・まずはシャキシャキした口当たりが心地えいがやき。ほんで、口中に早朝の清々しい山ん中みたいな透明感が広がって、酢みその豊かな風味がその透明感を霧のようにやわらかに包みこんで、見事に膨らんでいくがぜよ。
ほんで、その味わいが口中に残っちゅううちに、「日 を今一度~」を一口。・・・一瞬、山ん中の朝霧がサーッと立ちこめたかと思うと、今度はその霧がスーッと晴れてゆき、再び早朝の清々しい透明感が立ち現れて、それすらも蜃気楼のように消えていくがやき。ほいたらまた酒が飲みとうなる。飲んだらまた食べとうなる。そんな感覚で、エンドレスになってしまうような組み合わせながぜよ!こりゃまっこと、幸せながよ!」
見事な表現、ありがとうございました、社長!さて、チャーテですが、この時期なら高知では農産物直売所や市などで販売されてますので、簡単に手に入 りますが、県外の方は是非インターネットで調べてみてください。一部で通販などもやっているようですから。
あ あ、麗しき土佐の秋晴れ。旬どきのうまいもんに・・・乾杯!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
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コメント
私は高知県内に住んでいますので、この時期になると知り合いの方からよくいただきます。高知では非常にポピュラーな野菜ですよね。豚肉と炒めるというのは知らなかったのでさっそくやってみましょう・・・炒め物の時のお酒は「船中八策」のようなお酒がいいのでしょうかねぇ、リカコさま?
投稿: 病院 事務長 | 2008年10月27日 (月) 09時49分
病院 事務長サマ!
いつもコメントありがとうございます(o^-^o)
豚肉とチャーテの炒め物は我家でも、昨日食卓に登場しました。 ウチでは、塩コショウベースで、酒、しょう油を香り付けに最後にヂャッと鍋肌にかけていただいています。
その場合は、比較的あっさり味ですので「船中八策」で。伝統的なレシピにある「味噌炒め」になりますと、濃い目の味付けになるので「ひやおろし」が相性が良いかもしれません。
一度ぜひお試しを!
投稿: リカコ | 2008年10月27日 (月) 10時11分
豚肉とチャーテの炒め物をいただきました。おいしかったのでびっくり。これまで、チャーテなんて、と思っていたのは認識不足でした。お酒は船中八策がなくて、「日本を今一度せんたくいたし申候」にしました。四合を一人で空けてしまいました。
投稿: 病院 事務長 | 2008年11月 3日 (月) 21時06分
病院事務長さま
コメントありがとうございます!
素晴らしい 豚肉とチャーテの炒め物はご自分でお作りになられたのですか?
私も炒めたチャーテの歯ざわりが何ともいえず好きなのです。あまり主張しないところも気に入っています。
さらに素晴らしいのは、『日本を今一度せんたく…』をお一人でお空けになられたとのこと!
今後も、色々な土佐の高知の食材とお酒のマッチングを愉しんでゆきたいですね。
投稿: リカコ | 2008年11月 4日 (火) 17時33分
以前高知の馬路村に住んでいた【にゃまちゃん】と申します。
チャーテを頂き豚肉と炒め物にして何度も美味しくいただいておりました。
今現在は千葉に住んでおり地元市場でチャーテを見かけて早速購入していただきました。
あまりしょっちゅう販売してないので家の小さい庭で栽培したいと思っております。
タネなども売っていないので購入したチャーテを置いておき芽が出たら植える。で良いでしょうか?
お返事いただければ嬉しいです。
投稿: 以前高知に住んでいたにゃまちゃん | 2022年11月19日 (土) 15時48分
にゃまちゃん様
メッセージありがとうございます!
チャーテと豚肉の炒め物は本当に飽きの来ない手軽なおかずですよね。
私もしょっちゅういただいております。
さて、チャーテを栽培されますとのこと、かしこまりました! いつもチャーテをわけてくれるご近所さんに聴いてまいります。すこーしお日にちをいただけますでしょうか。
必ずお返事いたしますね!
投稿: リカコ | 2022年11月21日 (月) 12時13分
にゃまちゃん様
大変お待たせいたしました!
チャーテを作ったことがある人たちに聴いてみました。
皆さん、チャーテそのものから栽培したことはないそうで、苗を分けてもらった、とのことですが、ジャガイモのように芽が出ると思うので、置いておいて目が出たら植える、でも良いとのことです。
ただ、腐る可能性がありますのであまり気温の高いところには置かない方が良いそうです。
上手く目が出てくれるといいのですが。
私もトライしてみようかな(*^^*)
投稿: リカコ | 2022年11月25日 (金) 08時59分