絶品珍味!「沖ウルメの丸干し」って知っちゅう?
大寒を過ぎて、1年で最も寒い時期になりました。皆さん、こんにちは。あまりの寒さに着膨れしてモコモコになって毎日出社している、司牡丹総務部社員のリカコです。
さて今回のテーマは、ウチの社長から「この寒い時期にゃあ、沖ウルメの丸干しと燗酒にかぎるぜよ!」との指令が。え~・・・久しぶりにおいしいものが食べられると思ったのに、よりによってウルメですかあ・・・?
「何を言いよらあよ!この寒い時期の土佐湾の沖合底曳き網で獲られた沖ウルメのおいしさは、そんじょそこらのウルメたぁわけが違うがぜよ!」
・・・くすん・・・叱られてしまいました。沖ウルメなんて知らなかったんですから、しょうがないじゃないですか。・・・と、いうことで気を取り直して、土佐の沖ウルメをご紹介いたしましょう。
沖ウルメは、「似義須(ニギス)」とも呼ばれ、秋から春にかけて土佐沖の水深100メートル以上という深海で獲れるとのこと。主要な水揚げ地は御畳瀬(みませ)という地域で、最もおいしくなるのは寒い冬の時期だそうです。そしてこの時期の御畳瀬の「沖ウルメの丸干し」は、「なんだ、ただの小魚の干物じゃないか」と言うことなかれ、まさに土佐を代表する絶品の名物珍味と言ってもいいほどなのだとか。ちょっと楽しみになってきましたよ~!早速、製造直売の塩干物専門店「中田遊亀商店」(http://ojyako.com/okiurume.html)
さんに注文させていただきました。
来 ました、来ましたよ~!まあ、見てビックリ!1匹の体長がなんと20センチはあるじゃないですか!こんな大きいのにウルメなんですね・・・。それに焼く前から、香りがスッゴクいいんです。全然生臭くなくて、なんとも言えない魚の干物の匂いが、ホント心地良くって、既にヨダレがあふれてきます・・・。ああ、早くいただきたいっ!
さあ、焼きますよ~!・・・まあステキ!物凄い量の脂がジュージューと音をたてて、モウモウと立ち上がる煙と共に、芳ばしい干物の香りが辺り一面に充満していきます・・・ 。キャ~~!もう、待ちきれません~!
社長の指令で、この「沖ウルメの丸干し」に合わせるお酒は、「豊麗司牡丹」(純米酒)のぬる燗。司牡丹にとっては最も歴史と伝統を誇る銘柄です。幾多の土佐の偉人達にも愛飲され、数々の名誉ある賞に輝いたブランドが、この「豊麗司牡丹」なんですね。黄金に輝く包装紙もステキで、高級感にあふれています。このお酒を、社長がベストの温度に湯煎して、ぬる燗(40℃程度)につけてくださいました。さあ、準備は万端!まずはウワサの「沖ウルメの丸干し」か らいただいてみましょう!
既に香りだけで、もう口中は唾液があふれています。一口頬張ると皮はパリッと、身はホロホロと口中でやわらかくほどけ、海と太陽と風の恵みがギュッと凝縮されたような旨みが口いっぱいに膨らんで、さらに唾液が後から後からあふれ出してきます!ああ・・・おいしい・・・。噛み締めれば噛み締めるほど、ジューシーな旨みが沁み出してきて、タマリません!頭から尻尾まで、余すことなく全部ペロリといただいてしまいました。これは確かに日本酒しかないですねっ!
「そうじゃろう?こいつをやりゃあ、日本酒が欲しゅうて欲しゅうてタマらんなってくるろうがよ。それも、しっかりした骨太のコクを持っちょって、かつスッキリとキレのえい辛口純米酒のぬる燗あたりが、そりゃもう最高ながよ!まあ、この『豊麗司牡丹』のぬる燗をやってみてちや!」
ではお言葉に甘えて・・・クピリ・・・。くぅ~~~~~っ・・・かぁ~~~~~っ!
「それじゃ読者がなんちゃあ分からんやいか!・・・純米酒の艶のある香りがぬる燗で一層深みを増して、木綿のようにナチュラルで骨太なコクが口中で膨らんで、沖ウルメ丸干しの旨みと一体になって口いっぱいにビッグバンのように広がっていき、後口は爽やかにサラリとキレる・・・。これぞ、土佐を代表する淡麗辛口純米酒の力ながぜよ!」
う~ん・・・パクリ・・・相変わらずサスガですね。・・・クピリ・・・。でも社長の表現はホント決して大袈裟じゃなく・・・パクリ・・・このお酒と「沖ウルメ丸干し」を合わせれば・・・クピリ・・・沖ウルメの旨みをさらに倍増させながら・・・パクリ・・・後口は心地良く流してくれます。・・・クピリ・・・本当にご注意ください!パクリ・・・交互にやると止まらなくなる危険性がありますから・・・クピリ・・・。
「ちなみに『沖ウルメ丸 し』は、おいしいだけじ ゃのうて、栄養価もこぢゃんと豊富ながよ。丸干しにすりゃあ、生のウルメよりかカルシウムが豊富になって、その量はなんと牛乳の5倍にもなるっちゅうかやき。他にも良質のタンパク質、ミネラル、ビタミン、核酸らあを含んじょって、動脈硬化血栓症らあの成人病予防に役立つ不飽和脂肪酸も多く含まれちゅうがやと。さらにお酒と一緒に摂取すりゃあ、これらあの豊富な栄養素の消化吸収効果が高まるきに、まさにいうことなしながぜよ!けんど、ナンボおいしいからっちゅうて、くれぐれも飲み過ぎにゃあご注意くださいや。・・・ありゃどういたぜよ、リカコさん?いっつもやったらワシのウンチク話をスッと止めに入るに・・・?あ~~~っ!!!これがタマルカ!はや2本目を食べ終わって3本目を食べゆうやいかっ!!ワシの分がのうなるろうがよっ!ああ~!お酒も2合をぺロリと空けちゅうっ!ええかげんにせんかいっっっ!」
・ ・・大変失礼いたしました・・・。自分で言っておきながら、交互にやってマジに止まらなくなってしまいました。だってホントおいしいんだもんっ!この「沖ウルメの丸干し」さえあれば、焼くだけだから簡単だし、ワタクシでも『居酒屋リカコ』が開店できるかも。皆さん、こんな沖ウルメと豊麗司牡丹しかない『居酒屋リカコ』がもし本当にオープンしたら、毎晩通って来てくださいますか?美人女将のワタクシ自らが、ベストのぬる燗をしっとりとお酌してさしあげますわよ、おほほ・・・。
ああ麗しき、土佐の厳寒!旬どきのうまいもんに・・・乾杯!
♪ここで、一つお知らせがあります! この「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」が去る1月28日付『日刊ココログ・ガイド』に“オススメのココログ”として紹介されました! パチパチパチパチ! “空腹時には危険なグルメブログ”ですって。確かにキケンかも…
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
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