こりゃウマイ!「ツクネイモのチーズ焼き」って知っちゅう?
今年の11月は、中旬くらいまで比較的暖かい日が続いており、後半くらいになってからいきなり寒くなってきましたね。
皆さん、こんにちは。
まだ寒さに順応できず、まったくついていけていない、司牡丹総務部社員のリカコです。
きっとワタクシ同様、まだ寒さに慣れず、ツラい思いをしている方が、少なくないのではないでしょうか?
さて、そんな暮秋から初冬に変わる時期、寒さ何か吹き飛ばしてくれるくらい美味しい、土佐の旬の食材を使ったお料理を、是非ご紹介してください、社長!
「ほいたら、今回取り上げる旬の食材は……山芋にしょうか、のう!
山芋にもいろいろあるけんど、自然薯はなかなか手に入らんきに、ツクネイモにしょうか。
ほんで、ツクネイモを使うた絶品酒肴、『ツクネイモのチーズ焼き』をご紹介さいていただきますぜよ。」
はい。ありがとうございます、社長。
と、いうことで、早速山芋について調べてみました。
一般に山芋と呼ばれるものには、大きく分けて3つの種類があるのだとか。
ヤマノイモ、ジネンジョ、ダイジョの3つだそう。
自然薯(ジネンジョ)は日本が原産で、天然物と栽培物があり、細長く、山芋の中で最も粘りと旨みが濃いといわれ、山菜の王と呼ばれているのだとか。
塊状になる短形自然薯というのもあるそうです。
ダイジョは、沖縄ヤマノイモや台湾ヤマノイモなど、大型になるものが多いのだとか。
そして3つめのヤマノイモは、さらに3つに分けられるのだそう。
中国から伝わってきたといわれる、スーパーなどでよく見かける細長いナガイモ群、イチョウの葉のように平たく広がった形をしているイチョウイモ群、ゲンコツ型・塊状のヤマトイモ群の3つで、この中のヤマトイモが、関西ではツクネイモと呼ばれるものなのだとか。
ヤマトイモ(ツクネイモ)の中で有名なのは、丹波イモ、伊勢イモ、加賀の丸いも等があるようです。
しかし、九州では、ツクネイモとして作られているものがダイジョだったりと、いろいろ地域によって呼び名が異なるのだそうで、なかなかヤヤコシイようです。
今回は、関西で一般的なツクネイモ(ヤマトイモ)を用意させていただきました。
このツクネイモ(ヤマトイモ)の旬は、10月頃から12月頃にかけてですが、貯蔵性がよく、翌年の春まで持つのだそうです。
またツクネイモ(ヤマトイモ)の栄養価や効能ですが、まず山芋類には消化酵素のアミラーゼなどが多く含まれているため、米などのデンプンを含む食材の消化を助ける働きがあり、新陳代謝を高める効果があるのだとか。
さらにネバネバ成分は、体内に入ることで疲労回復に大きな役割を果たすのだそうですが、ただしこの栄養素は熱に弱いので、その意味では生食がお薦めなのだそうです。
さらにさらに、水溶性のビタミン栄養素のコリンも豊富で、こちらは血管を拡張させて血圧を下げる効果があり、食物繊維も豊富で、こちらは便秘解消効果や美肌効果やアンチエイジング効果などがあるのだとか。
その上、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウム等も豊富と、なかなか凄い栄養価といえますね。
ただし山芋類は、人によってはカブレや湿疹やジンマシンなどのアレルギーを引き起こす場合もありますので、その点は万全の注意が必要とのことでした。
では早速、「ツクネイモのチーズ焼き」を、作ってみましょう。
まずツクネイモの皮をむき、すりおろします。
次に、すりおろしたツクネイモをボウルに入れ、そこに醤油、日本酒、味醂、塩胡椒、溶き卵を加え、よく混ぜ合わせます。
続いて、中火に熱したフライパンにサラダ油をひき、混ぜ合わせたツクネイモを流し入れ、その上にピザ用チーズを乗せます。
お次はフライパンに蓋をして、中火のまま5分ほど焼きます。
こんがりと焼き色がついた頃、裏返してさらに3分ほど焼きます。
火が通ったら、お皿に盛り、トッピングに刻みネギと刻み海苔を散らして、もう完成です。
ちなみにこのお料理、本当に簡単に作れる上に、とにかく美味しく、しかも酒の肴として王道といえるほど、日本酒との相性は見事にバッチリなのだとは、ウチの社長の談です。
つまり、そんなこの料理の美味しさをさらに倍増させるには、秋が旬のうま味の乗った日本酒を合わせていただくこと……ですよね!
今回は社長の指示で、「司牡丹・生鮮酒<秋>ひやおろし純米」(純米酒)を合わせてみました。
このお酒は、新春に搾られた純米酒の生酒を、一度だけ加熱処理して酒蔵内にて貯蔵熟成したもの。
夏を越し、秋風が吹く頃、旨みたっぷりに熟成したお酒を、そのままの状態で加熱処理を行わず瓶詰めしました。
これを「ひやおろし」と言い、昔からツウの間では最もおいしい日本酒として、珍重されてきまのだそうです。
うま味の乗った秋の味覚の美味しさを倍増させてくれる、秋しか飲めない豊かでリッチな味わいが特徴であると言えるでしょう。
では早速、この両者を合わせていただいてみましょう。
まずは「ツクネイモのチーズ焼き」を一口……パクリ。
外側はパリッと、中身はフワトロで、チーズが効いてますね……あとは社長、うまい表現をよろしくお願いいたします。
「確かにこりゃあホンマに美味しいがやき。
チーズ、ツクネイモ、卵の香ばしゅう焼けたうま味が、絶妙に融合しちょって、トッピングの刻みネギと刻み海苔が見事なアクセントになって、口中いっぱいに美味しさが膨らむがよ。
派手な味わいはないけんど、美味しさがじんわり沁み込んできて、ほっこりと幸せ感が湧き出してくるような、そんな味わいといえるがやき。
そこに、『涼冷え』(15℃程度)に冷やした『ひやおろし』を、キュッと……
この料理の、じんわり沁み込んだ美味しさを、この酒のうま味たっぷりの美味しさが、追いかけていくかのようながよ!
ほんで、2つの美味しさが融合して口中に膨らみまくり、後口は心地えいばあ、サラリとキレていくがやき。
ほいたら、またこの料理が食べとうなる。
交互にやりゃあ、箸も杯も止まらんなるこたぁ、間違いなしながよ。
かくして、湧き出しちょった幸せ感は、さらに倍増することになるがぜよ!」
社長、素晴らしい表現をありがとうございます。
確かにおっしゃるとおり、このお料理のフンワリ感とその風味は、「美味しさがじんわり沁み込んできて、ほっこりと幸せ感が湧き出してくるような」、そんな味わいですね。
さらに「ひやおろし」と合わせていただけば、その湧き出していた幸せ感が、さらに倍増することになるというのも、まさにおっしゃるとおりでした。
これはまたまた、我が家の初冬の定番ペアリングになりそうです!
ああ、麗しき土佐の初冬!旬どきのうまいもんに……乾杯!
◼️ 「司牡丹・生鮮酒<秋>ひやおろし」(純米酒)は、こちらをクリック!
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